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藤色の庵の楽書帳 |続 真珠売りの少女

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続 真珠売りの少女

シドニー到着後一週間で、下宿先に大荷物を持って引越しでした。 日本を去る前からその家族とは、文通を開始し、お互い楽しみにしていました。
主人がドイツ人(32歳)奥さんがエジプト人(28歳)二人の幼女のいる家庭でした。 一見何気ないこの家族との生活にとんでもない罠が潜んでいました。 この件については、又後日。

週食費込みで10ドル(約4千円)のこの下宿を朝7時頃に出て汽車に乗りデパートのあるボンダイ ジャンクションに向かうのです。 シドニーの冬は、極寒では、ありませんがそれなりの寒さです。
朝暗い内に一人起き出し、ランチのサンドイッチを作って、徒歩で5分のセフトンという駅から汽車に乗り約45分。 市内のセントラル駅で降りて、ボンダイ行きのバスに乗り換えです。

デパートの裏口から入り、事務所で100ドル分の小銭を受け取り、1階の真珠売り場へ向かうのが日課でした。 そして、すぐ着物に着替えます。 もう、邪魔くさいったらありません。 帯が結べないので、作り付けの帯を使ってました。

ボンダイ ジャンクションと言う所は、ある意味高級住宅街なのですが、真珠売り場に来るお客のけちくさいこと! 新しい真珠のネックレスを買っても翌日か2-3日後に返品に来る人もいました。
一週間以内だと返品に応じないといけない事になっていました。 日本人の私には、信じられない事でした。

そうこうしているうちに、900kmくらい北のブリスベーン市で行われるイースターショー(農業祭のデカイヤツ - 各州で時期を変えて行われる)に店を出すので、行くようにとボスであるミセス マクロクラン(通常オクサン)から言われました。 シドニーからは、真珠売り場は、戦争花嫁のケイさんと参加しました。 10日間で128ドルの給料でした。 

すでに、ネックレスを50本は、作っていた私は、大した事もないのにちょっと誇らしげに思った物です。 イースターショーは、広い場所に遊園地みたいな物から出店から、イギリスやスコットランドなどからの移民が多い為、丸太切り競争やら、重い丸太を飛ばす競争やら、羊の毛を刈るデモンストレーションやら行われ、すごい人出だったのを思い出します。
真珠売り場は、丸いモンゴルのテントみたいな薄暗い所でした。 真珠が飛ぶように売れ、2連、3連のネックレスを実演を兼ねて、お客の目の前で作ったりしました。 ケイさんは、年のころ、45歳くらいだったかな。 オーストラリア人の夫とは、離婚していて、二人の貰い子(女の子)のいる粋な威勢の良いオバサンでした。 

彼女は、主に真珠製品を売る役をしてました。 とってもうまく売るのです。 オクサンのお気に入りでした。 でも、私、見ちゃったのです。 もう約40年前の事で時効だから書いちゃいます。
多分、関係者は、このブログ見てないだろうし・・・
ショーが終わる頃、従業員は、値引きしてもらって真珠製品を買うのですが、ケイさんは、96ドルと書いてある値札を32ドルのそれと付け替え、オクサンの所に持参して、値引きしてもらったんです。
私は、NZに持っていくブローチとタイピンを買いました。

この頃、私は、下宿先を出て、A子さんの友人のM子さん(昨年私を訪ねてきたオーストラリアのオバサン)のお宅へ引っ越してました。 この件は、又後日。 色々ありまして・・・

ある日、仕事へ行こうとして、M子さんが車で駅まで送ってくれると言うので、車庫のシャッターをかがんで開けようとした時、(ピリッ!)と、腰にきたのです。 汽車とバス乗り継いで、仕事に行ったけど、腰が痛くてどうにもなりません。 仕事中、抜け出して、近所のお医者に行ったら、腰をさすって、質問して終わり。 ハイ、5ドルでした。 続行出来ないので、帰宅し、2週間休みました。

月曜日、久しぶりに仕事に行ったら、本店のオクサンからお呼び出しがあり、「You didn't have to come back. (来る必要なかったのに) Your English is no good!(あんたの英語は、丸でなっとらん!)」 と、言われてクビになりましたとさ。 然し、英語が駄目だと言われたのに、全部聞き取れるようになってたんですけど・・・
まあ、突然2週間も穴を空けたんですから、何を言われても仕方ないですけど・・・

この指は、覚えてたんですよね。 数年前からのビーズの大流行です。 初め興味の無かった私も、友人が必死でスワロフスキーのビーズでアクセサリーを作っているのを見て、本を見てやってみたのです。 何かどこかでやった事のある感覚。 丸で同じでは、ないものの真珠のネックレスを組み上げる時の同じ感覚なのです。 どこで役に立つかわからないものです。
で、最近又老眼をかけ、ビーズ作ってます。 でも、もう少女ではなく、老女です。

DSC02916.jpg


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コメント

[C76] No title

読んでいて光景が浮かんできます。
フジちゃんが着物きて、みんなの前で真珠のネックレスの実演してるとこが☆
ギックリ腰になって2週間仕事できなくて、、、それでクビになっちゃったんだね。
それからどうなるのか、、、
身近な友人の本当の話だからすごく興味あります。
昔のことなのによく覚えているのも関心します。
  • 2008-07-30 20:36
  • アン
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[C77] No title

アンさん、読んでくれてありがとう!

遠い昔の事だから思い出し思い出し書いてます。 時々地名など度忘れして後で書き直したりです。
一応(真珠売りの少女)は、完了です。

タイトルを変えて又続きを書きます。 余りにもたくさんあるので
何から書こうかと迷っています。 次の予告です。 (アルミ鍋を作る少女)です。 次は、どん底です。

今日は、そちらは、大雨降った? こっちは、すごい降りでしたよ。
  • 2008-07-30 21:15
  • 藤色のアン
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[C78] No title

アンさんと同じく光景を思い浮かべながら読みました。

私の中でのキャスティング、ヒロイン役は小林聡美さんかな。
ご存知ですよね、三谷幸喜さんのチャーミングな奥様です。
お着物でネックレスの実演してるお姿がお藤さんのイメージとダブりました。

お若い頃からバイタリティーがおありだったんですね。

[C79] No title

今日は出かけて帰ってきたら、大雨のあとでした。
なので洗濯物はグッショリ。洗い終わったあとより濡れてますぅ。
そのあとまた雷と大雨。
家の中まで吹き込みました。閉め切ったので暑かった!
また汗もできそうです。

フジちゃんの21歳のころの写真、いつか見たいでーーす。
  • 2008-07-31 18:06
  • アン
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[C80] No title

☆こまははさん

おはようございます。 昨日は、外出していて、午後帰宅してからずっと雷で停電が何度も起きるので、PCのスイッチをいれられませんでした。 夕方は、殿が帰宅したので、テンヤワンヤでしたし。

小林聡美さんが私のイメージですか? とんでもございません。
超田舎っぺの私、それに163cm体重は、人には、言えない程の巨体の私です。

シドニー着後1ヶ月で15kgも太ってしまい、中々やせませんでした。 ストレスだったと思います。

☆アンさん

そちらは、昨日大雨でしたか。 こちらは、一昨日大雨でしたが、昨日は、雷がひどく、停電の連続でした。
一昨日は、私も柿渋染めの帯芯を生垣の上に干して、しばらくして雨が降り出したので、大慌てで取り入れに行きました。
色が大分出てきました。 今日は、裏側を干しています。
  • 2008-08-01 11:10
  • 藤色のアン
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藤色の庵

Author:藤色の庵
山口県東部地方在住。 手作り大好きは、祖母、母からDNAをしっかり引き継いでいます。
8月に仕事を辞め自由人になり、体力低下と闘いながら手作りを楽しんでいます。時々農婦も・・・

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